今回は入荷したばかり、できたてほやほやの≪オークリッジカーサ≫についてご紹介します。昨年8月に生産工場が変わったことで商品がない時期があり、大変申し訳ありませんでした。
お待たせした分、品質、色合い共にご満足いただける商品ができあがりました。
オークリッジカーサの基材にあたるオーク材はヨーロッパでは家具やフローリング、ウィスキーやワインの樽の材料などに広く使われる材料で、日本ではナラ(楢)と呼ばれています。ミズナラという品種にあたるそうですが、かつては日本からも海外へ輸出されていたこともありました。当時はその価値に気がつかず二束三文で輸出し、ヨーロッパで高級家具に加工されて高値で販売されたそうですが、もったいない話ですね。
オークは木肌が中程度から粗めの堅い木材です。特に柾目面では美しい木目がはっきり現れます。
また、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋を連想させる模様も特徴で、フローリングにはもってこいの材料です。塗装しても木の雰囲気が際立つため、当社では部屋に馴染むカラーを4色そろえています。
商品化にあたり一番大変だったのがこの色出しでした。こちらの希望する仕上がりを実現するために幾度も試作を作りました。色合いだけでなく塗装の載り具合やテカリなど、こちらが求める微妙な違いを工場側に理解してもらうことはとても大変でした。
私はフローリングの良し悪しは『どの材を選ぶのか』より『塗装にある』と思っています。その一番の理由が『木目を生かせるかどうか』だからです。現地の工場にはそういった感覚がないようで、この指導はかなり苦労しました。

写真の下に並んでいるのが試作品、上は完成品です。写真ではわかりにくいですが試作品は木目の導管に色が入りすぎたため、陰影が強く出すぎてちょっと野暮ったくなっています。対して完成品はそれが改善され木目もナチュラルに出ています。トーンも統一されて「うるさくない」丁度いい感じの木目が表現できました。
≪オークリッジカーサ≫は集成材にしているので、無垢フローリングでよくある反りやねじれなどが起きにくくなっています。また一本の木から使えるところを最大限に使って製材しますので、切り出す場所によって様々な表情を見せてくれます。この小さなピース一つ一つが奥行きのある重厚な印象を与えてくれるのに一役かっています。これも木目が生きてこその特徴です。
オーク材には十分な強度がありますが、さらにUV塗装を5回塗って表面強度を高めました。店舗などの重歩行にもおすすめです。
内装材といえばインテリアや家具に目が行きますが、フローリングはとても重要なポイントです。数多あるフローリングから部屋にマッチしたものを選ぶことは「自分好みの部屋に仕上がるかどうか」に直結しますから。
当社がフローリングにこだわるのも部屋のトーンや印象を決めるのがフローリングだからです。建具(ドア)や窓枠などもフローリングをベースにカラーを選ぶことが多いです。お金をかける場所は目線から離れれば離れるほど軽視されがちですが、影の支配者≪床材≫の存在をお忘れなく。
余談ですが、春のカタログではびっくりするようなフローリングがお目見えする予定ですので、お楽しみに。
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