モンスターカレンダー

« March 2010 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

March 2010アーカイブ

なんのことかと言いますと、洗面ボウルから見える上の部分ではなく見えない下の部分についてのことです。この部分、普段生活する中では掃除の時にキャビネットの中をのぞき込んだ時くらいしか目にする機会がないところです。

金属製給水管 のぞき込んでみればわかりますが、水栓金具本体からイカの脚のように2本出ている管があります。混合水栓の場合は片方がお湯でもう片方は水が給水されます。この部位、業界では総称して給水管と呼びます。この給水管ですがひと昔前まではほとんどの水栓金具が金属製でした。これを職人さんが上手に曲げて止水栓と呼ばれる栓に接続します。例えば給水管を曲げすぎたので、少し戻そうと逆方向に曲げようとするとポッキリ折れてしまうなんてこともあります。これが結構硬く、骨の折れる作業。しかも水栓金具をボウルに設置した後にもぐって作業をすることになりますので曲げるのに力と集中力を必要とします。常に水圧がかかる場所ですので慎重かつ正確に接続しないと水漏れを引き起こすなんてことも考えられます。プロの職人さんなら大丈夫か・・・。



最近の水栓金具の給水管は金属製ではなく、ブレードホースと呼ばれるものが接続されています。これはポリエチレンとステンレス線という素材で形成されています。ホースという名称がついているのでクネクネ曲がると思いきや、中々しっかりしていて簡単には折れないように内側ホースの廻りにヘリンボーン状のステンレス線。さらに樹脂で皮膜してあり水圧にも十分耐えられるよう工夫されています。二次元に曲げた後に三次元方向に曲げる(つまり横に曲げてさらに後ろに曲げる感じ)というのもこれで簡単になり、現場での作業性が格段によくなりました。これで洗面器の下にもぐって血圧の上がるような作業が簡素化されました。

ブレードホースブレードホース


ミニマルなデザイン洗面が流行りはじめて、あえて給水管が見える洗面所もでてきました。この場合はやっぱり金属製でメッキしてある給水管で接続されているほうが断然かっこよく見えます。

例えば
洗面器はラバンディーノ ペスカラ(WA02061)
排水バルブはプッシュアップ式排水バルブ サークル(WA08011)
水栓金具はベガ 混合水栓(TA01039)
止水栓はユーロアングル壁用止水栓B(TA01061)×2個
排水トラップはボトルトラップ(壁排水)(MBAD003)
この組合せでピカピカのシルバーになります。

金属製給水管設置例
(写真はエリア シニストロ SX(WA02161)エリア デストロ DX(WA02151)


ただし洗濯カゴや洗剤なんかを置いてしまうと見えなくなりますのでご注意を。
それから、友人・知人に洗面ボウルより下部を自慢しても多分褒めてもらえません。

≫ 洗面用・水栓の商品ページはコチラ
住宅版エコポイント制度がいよいよ始まりましたね!当社には制度に関わる製品がありませんけど、エコにこだわった商品なら沢山ありますので、今回はその中から《ホローブリック》をご紹介します。


商品化にあたり工場へ『白と黒のブロックが作りたい』と相談したところ、「うーん」と唸られてしまいました。どこにでもありそうな白と黒のブロックがなぜ珍しいのか?確かに一般的なブロックは茶色や黄色ばかりです。
この理由は原料の粘土にありました。粘土に含まれる鉄分がブロック自体の色を決めているのですが、白いブロックを作る場合は鉄分が元々少ない特殊な原料を用いなければなりません。更に鉄分を取り除く工程まで必要です。黒いブロックはレアメタルと言われる酸化マンガンを大量に使って色を出しています。しかも焼成温度の管理が難しいのだそうです。


たかが色、されど色。ブロックを作る上では土に近い色を選ぶのが一番簡単なのですが、それでは当社が目指すシンプルモダンな住宅にマッチしにくい!どんなに作るのが難しいと言われても譲るわけにはいきません。渋る工場長を説得して何とか製造にこぎつけました。


hollowbrick-01.jpg焼き物は窯の場所、火の強さ、ブロックの積み方、粘土の質や乾燥具合など複雑に要素が絡みあって色やムラの出かたが決まります。《ホローブリック》は均一なカラーで仕上がるように顔料などを厳選しました。また、満遍なく火を通すため窯に入れるブロックの配置を上手く調整していますが、ここに職人の技が活かされています。職人さんは誇らしげに「長年培った技術と経験がないとできない。」と仰っていました。





hollowbrick-03.jpg
hollowbrick-02.jpg
次に形状です。『正方形に組み合わせて使える長方形のブロックを作るぞ』と意気込んだものの、なかなかキレイな長方形ができませんでした。特に黒のブロックは太鼓のように膨らんでしまい、もはや長方形とは程遠いものでした。

問題点を調べてみると、黒のブロックは収縮率が部分部分で異なる為に変形したことがわかりました。早速これを回避するため収縮率を再計算した新たな型を作りました。白と黒は同じ形なんですが、成型する型を変えないと同じものが作れないなんて焼き物は難しいですね。


hollowbrick-04.jpgさて、タイトルの『エコを考えるエクステリア』に戻りますが、空洞ブロックがなぜエコなエクステリアなのか?それは穴が開いているのでベンチレーション(換気)効果がある、それだけです。なぁんだそんな事かぁと思われるかもしれませんが実はとっても大切なポイントなんです。現にブロック塀などで閉ざされた空間では植物は育ちません。これは、空気の対流がなく光も入ってこないからです。また換気は生きているものだけでなく機械が正常に動く為にも必要です。いい例がエアコンの室外機で、熱い空気の逃げ場がないと電気代ばかりかかって室内はちっとも涼しくなりません。特に外壁と塀の間が狭いのであれば、この空洞ブロックを室外機周りに部分的に使ってもらうだけでも、空調効率は上がりますので是非検討していただきたいです。

≫ 空洞レンガ ホローブリックの商品ページはコチラ

いきなりですがみなさんモザイクってご存知ですよね。(今更失礼な質問ですね。失敬!)Wikipediaで調べると「モザイク(フランス語:mosaique。英語:mosaic モウゼイイック)は、小片を寄せあわせ埋め込んで、絵(図像)や模様を表す装飾美術の手法。石、陶磁器(タイル)、有色無色のガラス、貝殻、木などが使用され、建築物の床や壁面、あるいは工芸品の装飾のために施される。この装飾方法は古くから世界的に見られ、宗教画や幾何学模様など様々なものが描かれており、歴史上、カテドラルの内部空間やモスクの外壁などの装飾手法として特に有名である。」とあります。残念ながら弊社で扱っているモザイクでは宗教画は描けませんが、お家の外壁やキッチンや洗面の壁を自由に飾っていただくことは出来ます。

そのひとつとして≪ナチュラルモザイクストーン≫があります。商品を仕入れる経緯は、とある中国の展示会でした。とっても小さいブースに大理石製の洗面ボウル(これがネオスシリーズとなります)とメッシュ貼りのモザイクシートが展示され、インドネシア人のおじさんが一人で店番をしていました。近寄って行ってもチラっとこちらを見ただけで、また読んでいた新聞に目を落とされました。こんなことには慣れっこなのでめげずにアタック。こちらが興味を持っているとわかると、おじさんはテンションが上がって話が止まらなくなってしまいました。このメーカーは日本の某大手タイルメーカーにも商品を出荷しているとのこと。日本は品質が厳しいのも知っているし、クレームを受けたことがないと自信満々でした。

後に工場へ視察に行きました。大きな平屋の建物は工場というより体育館って感じです。数えられないほど人があふれ、みんな石をメッシュへ貼る作業に黙々と勤しんでいます。次は山済みの商品に囲まれて梱包をしている人たち。最後に私たちの出荷分だと倉庫に案内されると、倉庫の奥の方まで並んだパレットが出荷を待っていました。

大きな平屋の建物は工場というより体育館って感じです。石をメッシュへ貼る作業に黙々と勤しんでいます。倉庫の奥の方まで並んだパレットが出荷を待っていました。


どの商品に関しても職人技が光ります。私は今まで様々な国の工場を見てきました。スペインの瓦、タイル工場、中国の石材やバスタブ、フローリング工場、タイやベトナムのフローリング工場。
そしていつも思うのがアジア人の勤勉さです。ヨーロッパの工場はオートメーション化が進んでいますが、どっこいアジアはまだまだ人の手作業が主です。どの商品に関しても(特にモザイクやロートアイアンは)職人技が光ります。モザイクも簡単そうに見えますが、実際やってみると綺麗で均等に石を嵌めていくのは至難の技でした。それを黙々とキレイに仕上げていくのを見ると、「私たちも商品を大事に扱わないといけないな」と思います。

みなさんもこの職人さんたちが作った商品を、もっと素晴らしく見えるようお使いください。なかなか面白い使い方をお見せします。これは弊社の大阪ショールームぺブルエッジホワイト(ST19101)を施工しています。この商品、実は少し上級者向けの商品です。デザイナーさんにかっこよく見えるように展示したいとお願いしましたが、正直デザイナーさんも悩まれていました。しかし他のタイルや石材とうまく組み合わせて私もびっくりの展示スペースが出来ました。

大阪ショールームでぺブルエッジホワイトを施工しています。


これからもアジアのみならず、素晴らしい商品を開拓していくべく、どんな小さな展示会のどんな小さなブースも見逃さず、見つけてきます。

≫ ナチュラルモザイクストーンの商品ページはコチラ

2008年のチェルサイエ(陶磁器の国際見本市)で発表され、ヨーロッパで話題になったMUTINA社(ムティーナ社)のデシェレコレクションをご紹介します。MUTINA社はイタリア・モデナの磁器タイルメーカーで、主にデザインものの高級タイルを作っています。スタイリッシュな事務所で働くスタッフは洗練されたおしゃれ番長の集団。だからデザインに敏感で熱いのです。そんな会社が選んだパトリシア・ウルキオラ氏はスペイン人の有名プロダクトデザイナーです。これまでにカルテル、アガペ、B&Bイタリア、アレッシーなどの家具や照明を手がけてきました。デザイン業界での知名度はかなり高い方です。
そんなウルキオラ氏デザインのタイルがデシェレコレクションです。

パトリシア・ウルキオラ氏デシェレ



「とにかくプロジェクトでたくさん使ってみたい、使ってみたくなるタイル。そして、いまだかつて存在しない磁器タイルのデザインと形」というのがデザインコンセプトだそうです。
確かにデシェレは大判で六角形のバージョンもあり今までにないラインナップです。幅広く使えるだけでなく、一枚だけでも使える完成度です。MUTINA社のブースも彼らのオフィスも洗練されていてアート美術館のようです。写真で伝わるかなぁ。たくさん写真を載せさせてもらいます。

ムティーナ社ブース01ムティーナ社ブース02ムティーナ社ブース03ムティーナ社ブース04

ムティーナ社ブース05ムティーナ社ブース06ムティーナ社ブース07ムティーナ社ブース08



2009年はさらに進化して、2008年にはなかった椅子やテーブルも生まれていました。タイルをくりぬいた照明を見て「さすがはウルキオラ氏。ナイスな発想!」と感動しました。同氏は自分の作品に会うため毎年のチェルサイエでは初日朝一番に現れます。パッション感じますね。

ムティーナ社ブース 椅子ムティーナ社ブース テーブルムティーナ社ブース



アルマーニホテルデシェレコレクションはチェルサイエ、ミラノサローネと発表してまもなくEDIDA2009を受賞。マンダリンホテル(バルセロナ)、マリオットホテル(バルセロナ)、アルマーニホテル(ドバイ)、ハイラインホテル(ニューヨーク)ピンコ・ショールーム(ミラノ)に採用されました。日本では弊社の大阪ショールームにも施工しております。ここなら気軽に何度でも立ち寄れますので是非お待ちしております(笑)。

ちなみに今年のミラノサローネ(4/14~19)ではMutina社とRossana Orlandi社(ロッザーナ・オルランディ)が共同でブースを出展します。



ベアブリック最後に余談ですが、大型案件にスペックいただいた方にはかわいいムティーナ社ロゴ入りベアブリックをプレゼントしてくれるとのことです。素敵なプロジェクトのオファーお待ちしております。



≫ イタリアタイル デシェレの商品ページはコチラ