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July 2010アーカイブ

デザインパネル


モカクリームとはポルトガル原産のライムストーン(石灰岩)です。淡い斑(まだらの線模様)が横目に流れているのが特徴です。イタリアやフランスの有名ブランドショップでは必ず利用されるほど人気の石種で、上品なベージュが柔らかな空間を創りだします。さて、今回はこのモカクリームをパネルに仕上げた≪デザインパネル≫をご紹介します。



基材はモカクリーム(石灰岩)のテイストに近い素材を選定しました。この基材は三菱マテリアル社のモイスという製品で調湿効果(室内の湿度を一定に保ってくれる効果)や消臭効果があり、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着・分解してくれるスグレモノです。これはモイスの原料であるバーミキュライトという成分の効果だそうですが、この粒子がモカクリームの石灰粒子とほぼ同じ大きさなのです。この基材を提案してもらったときに基材自体の見た目や質感がとてもモカクリームの原石に近いことに気づき、この基材にモカクリームの印刷ができないかと開発が始まりました。


デザインパネルより本物に近いデザインになるようにモカクリームの原石から60枚ものデータを大型のスキャナーで取り込みますが、このスキャニングから柄を起こす作業がとても大変でした。モカクリームの特徴ともいえる模様にも『いい癖』と『悪い癖』があります。この癖をバランスよく配置することで、よい癖を生かした仕上がりになります。また、梱包する枚数ごとにデータは変えておりますので、同じ柄は同じ梱包にはありません。こうすることでより自然なライムストーンの風合いを実現しています。



デザインパネル整えたデータはイタリア製の工業用インクジェットプリンターで一枚ずつ印刷します。インジクジェット技術は日本やアメリカ製のほうが性能がいいイメージがありますが、イタリア製のテキスタイル用プリンタの方が柔らかい表情を出す為、こちらを採用しました。同じインクジェットでもテキスタイル関係のマシンはヨーロッパ製に分があります。やはり需要があるところで技術は磨かれるんですね。



デザインパネルこちらは以前にご採用いただいたトヨタFS証券様の写真です。90×90cmの大判サイズにも関わらず、壁一面(30m2)の施工に約2時間半しかかかりませんでした。大工さんが一人で施工しました。本物のモカクリームでしたら石職人さんが2人がかりで3~4日はかかることを考えるとパネルは超スピード施工ですね。工賃も抑えられます。



石工事で壁に施工する場合、鉄筋コンクリート壁やコンパネの壁を下地にボンド施工するのが基本です。また、高さが3m以上あるような吹き抜けなどに施工する場合、石工事であれば重たい石を支える為に特殊な施工方法になりますが、パネルの場合はプラスターボードの上から接着材とピンタッカーでOKです。サイズについても石の場合、高所では400×400mm程度になってしまいますが、モカクリームパネルは1/9の重量なので高い壁でも大判を使えます。天然石がもつよさを100%表現できるわけではありませんが、天然石では現実的には不可能な吹き抜けでの施工もできてしまうのが魅力です。


 『健康』や『エコ』をテーマにした素材になかなかオシャレなものはありません。介護とか健康に関わる素材も機能追及だけでなく、そろそろデザインされるべきだと思います。ライムストーンがパネル化できたら、オシャレな健康住宅が実現できると開発してきました。今では住宅だけでなく、数々の公共物件や百貨店にも採用していただいています。あなたが天然石だと思っていらっしゃる壁も実は当社のモカクリームパネルかもしれませんよ。
主な採用実績
東京:丸井 国分寺店 2階カードセンター
東京:西武百貨店 西武池袋本店 6階
名古屋:名古屋都市センター 11階展示フロアー
大阪:2011年春のオープン予定 JR大阪三越伊勢丹 エレベーターホール



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 現在も発展が目覚しいベトナムからやってきた≪デッキタイル≫をご紹介します。ご存知の方も多いと思いますがインドシナ半島に位置するベトナムは南北に長く、ちょっぴり日本に似た形をしています。首都は北部にあるハノイですが商業の中心は南部のホーチミンです。当社が販売しているチークとユーカリのデッキタイルもホーチミン近郊の工場より出荷されています。


 つい最近、工場の視察でホーチミンを訪れましたが相変わらずオートバイが多くて圧倒されました。片道4車線の道一杯にバイクが溢れかえり、隙間を縫うように車が走ります。3人乗り、4人乗りは当たり前で一つの名物になっている感もあります。中には子供をおんぶした6人乗りまで見かけました(笑)日本では見られない発展途上国ならではの光景ですね。


 立ち並ぶ工場の中に当社のデッキタイルを生産している工場があります。実はデッキタイルでなくアウトドア家具の生産を本業にしており、80%以上をヨーロッパ(主にイギリス)向けに輸出しています。その生産ラインの中にデッキタイルもありますが、高度な技術に裏打ちされた品質の良さが伝わってきます。デッキチェアなどプールサイドで使用する家具を作っているので、表面のサンディングもとても丁寧です。木材部の厚みもしっかりあり、足なじみも良くてやわらかく感じます。


当社のデッキタイルを生産している工場 当社のデッキタイルを生産している工場 当社のデッキタイルを生産している工場


 日本のデッキタイルは300×300mmが定番ですが、当社がかねてから発売したかったのは500×500mmの大判サイズでした。初めて試作品を見たときには、そのダイナミックさがとても新鮮に感じたのを覚えています。しかし、それだけの大判となると木の反りや歪みが問題視されました。「ちゃんと樹種を選べば問題はない」と言う工場長と色々な木で試作をした結果、比重や強度が比較的安定しているチークとクルインのデッキタイルが誕生したのです。ちなみに現在はクルインに変わって、よりヤニの出にくいブラジル産ユーカリを採用しています。


 最近ではデッキスペースを広く取られる方が増えています。広いデッキスペースには大きめのデッキタイルを敷く方がより広がりを持ったスペースに仕上げていただけます。施工もそのまま裏の樹脂部分を組み合わせていただくだけなので、お父さんの週末DIYにはもってこいです。これからの季節そこに椅子とテーブルを置いてビールを片手に夕涼みなんて最高ではないでしょうか。


天然木デッキタイル ユーカリ


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ヴェネチアンガラス水の都ヴェネチアはアドリア海に面した美しい都市です。地図でみると魚の形をしていて、島までも美的感覚とオシャレさを感じます。この魚から出る泡の部分?にガラス細工で有名なムラノ島があります。



ヴェネチアンガラスヴァポレット(水上バス)に乗ってムラノ島はナバジェロ駅で下車すると、工房「アンティッキ・アンジェリー(Antichi Angeli)」 が見えてきます。



ヴェネチアンガラス


ヴェネチアには車や自転車の乗り入れは禁止されています。だからゆったりとしていてせわしない感じがしません。船が車の代わりなのです。船に揺られながら赤い建物が立ち並ぶ様子を見ると別世界にきた感覚です。ヴェネチアもそうですがムラノ島も小さく歩いて回れます。とにかく美しい建物ばかり。どのショットで写真を撮っても絵ハガキになります。こんなに素敵な町から手作りの《ヴェネチアンガラス》(ムラノガラス)が日本にやってきます。


ヴェネチアンガラスヴェネチアンガラス



ムラノ島で作られる《ヴェネチアンガラス》は世界でも有名な高級品として人々に愛されています。アンティッキ・アンジェリー工房も世界中のヴェネチアンガラスファンを楽しませている工房の一つなのですよ。同工房は1949年からガラス細工を製作しており、イタリア国内はもとよりヨーロッパ、アメリカ、サウジアラビア、アラブ首長国、日本などへ輸出しています。ヨーロッパのデザイナーから注文を受けて特注のガラスアートやオブジェを作ることもあります。ちなみに弊社の《ヴェネチアンガラス》も建築用にサイズや重さ、色などをデザインした特注品です。


ヴェネチアンガラスヴェネチアンガラス

ヴェネチアンガラスヴェネチアンガラス



工房へ入ると外とは一転して高温でとても暑く、慣れてないと息ができないくらいです。夏になると、なんて考えたくも無いですね。だから工房の夏休みは毎年7月中旬から9月末までと長いのです。ヴェネチアンガラスはムラノ島の伝統産業で、熟練の職人には「マエストロ」という称号が与えられます。島中でも50人ぐらいしかいないマエストロですが、時代の変化か年々後継者が減っており、ヴェネチアンガラス工房の悩みの種になっています。


ヴェネチアンガラスヴェネチアンガラス


折角なので製造方法を教えてもらいました。まず溶鋼炉に材料を入れ1420度になるまで溶かします。それを型に流し入れて表面をひとつづつ味がでるように整えていきます。これが1枚1枚全部手作業なのです。そして今度はクールダウンさせる窯に入れて24時間寝かせ、600度から室温になるまで冷ましていきます。いよいよ出来上がるとこれまた一つずつ梱包作業です。


ヴェネチアンガラスヴェネチアンガラス

ヴェネチアンガラスヴェネチアンガラス


このように《ヴェネチアンガラス》の特徴は1枚1枚が手作りだということです。マエストロ・カルロ氏いわく「シンプルだけど手間がかかっているよ。全部表情が違うのがムラノガラスのチャームポイントだからね!」だそうですが、日本人には受け入れられないこともあります。ごくたまに「表面凸凹がそろっていない」、「表面のしわが気になる」とクレームを頂戴することがありますが、それは決して不良品ではないのです。均一な工業製品にはない「個性」と考えていただけると幸いです。


ヴェネチアンガラス気づけば《ヴェネチアンガラス》の販売から9年目になります。今ではすっかり定番のアイテムになり、生産が追いつかないぐらいの人気者です。コーナーに棚として使い、下から照明をあてて綺麗な色目を楽しむ方法もあるようです。近頃では建築資材としてではなくテーブルコーディネイトの一つとしてお皿代わりに使われている話も聞こえてきます。使い方はさまざまですが、こんなふうに使ってます!など皆様の美しい使用写真などありましたら是非送ってください。



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当社は様々な製品を取り扱っておりますが、みなさま《ホテル洗面台》をご存知でしょうか?次世代素材の洗面ボウル、《エリッセ》フルセットに組み込まれている洗面台です。なぜ「ホテル」なのかと言いますと、オンボウルタイプでデザイン重視の洗面台は、非日常を感じさせてくれる商品のひとつで、その非日常を感じさせてくれる場所のひとつがホテルだからです(笑)


ホテル洗面台 ※写真はエリッセフルセット900 ダークです。


サイレント丁番前置きはさておき、《ホテル洗面台》は当社のほとんどのカウンタートップ型洗面ボウルオンに組み合わせることができます。一流の家具を製作している家具工場でしっかりとした品質管理のもと、1台1台丁寧に作られております。天板の厚みは見えがかりが60mmと高級感を持たせたデザインで、内部も外部木目に合わせてシックなダークで仕上げています。色だけでなく細部にも気を使っていて、開き扉はサイレント丁番付きです。ゆっくりと閉まりますので扉を閉める時の「バタン!」という音も気になりません。また、シックなダーク色に合わせたミラーボックスも同時に開発しました。


小ネタですが《ホテル洗面台》用に開発したミラーボックスは、他のミラーボックスとはチョット違います。それは鏡の押さえ金物です。他シリーズのミラーボックスはシャープなミラー押さえ金物で構成していますが、ホテル洗面台用のミラーボックスは少しマットな仕上げで、触れた時にやさしく感じるように表面に軽く湾曲した商品で構成しています。


鏡の押さえ金物 左:ホテル洗面台用 右:他シリーズ


「洗面台」という名前ではありますが、それ以外にも連結させてローボードとしても使えますし、腰窓の下に設置していただいて造作家具風窓台としてもいいのではないでしょうか。また展示台や花台など自由な発想でお使いいただけます。そんな「FREEDOM」な《ホテル洗面台》をこれからも宜しくお願いします。


鏡の押さえ金物 左:ホテル洗面台用 右:他シリーズ


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