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December 2010アーカイブ

ちょうど本日発売の《タイル・デ・モク》は木にしか見えない不思議なタイルです。でも実は当社にとって木目調タイルは初めての商品ではないのです。

今から10年前、ヨーロッパでは木目調タイルが開発され話題になっていました。当社では最新プロダクトをいち早く輸入して在庫していたのですが、日本では全く受け入れらず大量に売れ残ってしまいました。設計事務所へサンプルを持ち込むも「フローリングじゃない」という理由だけで見てももらえず、悔しい思いをしました。今思うと日本には「早すぎた」のかもしれません。

タイル・デ・モク 10年ひと昔とはよく言ったもので、木目調タイルは格段に進化しました。製造技術の進化により焼き物なのに光に反射して木目が浮き出るほどリアルです。ヨーロッパの各メーカーでは主力商品に成長したそうで、展示会でも人だかりができる人気ぶりです。
ここで、《タイル・デ・モク》についてご紹介いたします。 製造しているのはイタリア・マルカコロナ社(Ceramiche Marca Corona S.p.A.)です。こちらは1741年から続く歴史あるイタリアタイルメーカーで、何百種類ものタイルを製造し世界中に販売しています。多くのコレクションの中でも《タイル・デ・モク》は2010年のベスト3に入るほど人気があったそうです。某国の船着き場や超がつく高級ホテルなどで採用されていますが、公開許可が下りなかったのでご紹介できません。。。

タイル・デ・モクタイル・デ・モク

《タイル・デ・モク》は目地の色や幅を変えるだけでタイルに見えたり、本物のフローリングに見えたりします。磁器質タイルですので吸水率は0.5%以下。フローリングを使いづらい水まわりでも積極的にお使いいただけます。(極端な話、バスルームや屋外でも使えますので斬新なデザインも可能です。)また、滑りにくさも備えており、欧州で一般的なイギリスの規格BCRA(British Ceramic Research Association)において0.6(0.9が最高)、ドイツ工業規格(DIN)ではR9(R12が最高)というスコアをマークしています。住宅だけでなく店舗でも安心してお使いいただけます。

ちなみにDINでR9であれば、外部の床で使用可能とされています。(傾斜のある床にはR10以上を推奨します。)現在、JIS基準による試験を行っておりますので、結果が出ましたら試験データのページへ掲載いたします。

最後になりましたが、イタリア・タイルの街からクリスマスの写真をどうぞ。

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今年もありがとうございました。皆様素敵なクリスマスと新年をお迎えください。
また来年もサンワカンパニーをよろしくお願いします。

>> タイル・デ・モクの商品ページはコチラ

プレーンVシンプルさを追求した《プレーンシリーズ》の洗面台として開発した《プレーンV》はご好評を頂いております。今回は少しマニアックな話をご紹介したいと思います。


私たちが製品を企画・開発する際は様々な箇所にこだわります。「そんなところまで?」という細かな箇所まで調整することなど日常茶飯事です。もちろん《プレーンV》にも「特にこだわった点」があります。



プレーンVまず一つ目は一体成形された人工大理石天板です。ガラス繊維と樹脂を混合させたBMC系という非常に高性能な人工大理石を採用しています。金型に流し込んだ原料を1200トン~2000トンもの圧力でプレス成型するのですが、一体成型のため継ぎ目がなく衛生的です。また、樹脂のみで作られるものより「薄い・軽い・強い」だけでなく、メンテナンス性・耐熱性・耐薬品性にも優れています。仕上も質感のあるマットホワイトで洗面天板としては高価すぎるのですが、あえて標準仕様としました。



プレーンVとはいえBMC系にも弱点があります。プレス成型のため意匠性を追求しにくいことです。《プレーンV》の場合も型材での一体成型なので40mmの前垂れと50mmの立ち上がりが必ずついてきます。これがシャープなフォルムを邪魔してしまうので全てカット・研磨を行いました。ぜひ細く美しいラインをご覧ください。ちなみに、偶然ですが前垂れをカットした部分の奥行方向に傾斜がついているので、自然と水返しの機能は残す事ができました。



プレーンV



プレーンV最後にミラー部分です。実はミラーの上下に付けているアルミの押え縁にもこだわっています。繊細な印象を意識して見付の幅を狭くしているのですが、細かすぎて気づいてもらえないのが寂しいです。



しかし、隅々までこだわった分しっかり跳ね返りはあるもので、お客様からの高いご評価も頂いております。着実に販売台数も毎月レコードを更新するヒット商品になりつつあります。妥協せずに意匠・機能・価格の3拍子揃った商品に仕上がって良かったなあ~と思う今日この頃です・・・



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 師匠が走るほど忙しいという意味を持つ師走。12月は行事が盛りだくさんです。親御さん泣かせのクリスマス、頑張らないと心安らかに年を越せない仕事納め、窓拭きが厳しい季節です。どれも大変ですが山を乗り越えた時の達成感はひとしおです。かじかむ手に力を込め、師走を走り抜けましょう。


カウンターキッチン≪ミニモラス≫


 今回は発売後から大きな反響をいただきました、カウンターキッチン≪ミニモラス≫についてお話させていただきます。壁からニョキっと生えたような独特のシルエット。存在感のあるステンレスキッチンですが、この形状にした理由があるのです。


 ここで突然ですが質問です。「キッチン下の収納、うまく活用できていますか?」恐らく「うーん・・・」となる方が多いのではないでしょうか。それは何をどこに入れるか、どこをどう使いたいかは人によって異なるからです。そうなると当然ながら、同じキッチンでも使う人によって合う・合わないが出てきます。自分で使いやすいように改造しようにも、中の仕切りや扉を取り除いてしまったりしては強度的に不安が出てくるので販売店としてもお勧めできません。


邪魔な仕切りや足元の土台を取り除きました。 「であれば、最初から何もなければ使う人が全て自由使える」という、考えを体現したのが、このカウンターキッチン≪ミニモラス≫です。天板を三角形の固定金具によって壁面に固定することで、邪魔な仕切りや足元の土台を取り除きました。さらにシンクを浅くして車椅子だって大丈夫な程の大きな空間を確保しています。


カウンタートップ手前やシンク手前を斜めにカット さらに無骨な印象を与えないように、カウンタートップ手前やシンク手前を斜めにカットしています。これにより薄くスマートな印象を持たせました。


 キッチンとして必要最低限の機能のみを残した、キッチンに見えないキッチンが果たして受け入れてもらえるのか。開発当初こそ不安ばかりでしたが、発売直後から多くのお客様にご購入いただき、ショールームにてお客様から「そうそう、収納部なんていらないんだよ!こういうのが欲しかったんだ」と嬉しいお言葉を頂くこともできました。


 造り付けで棚を作るも良し、箱買いしたドリンクを段ボールごと置いてしまうも良し。オプションでペニンシュラキッチンにだってできちゃいます。どこまでもわが道を突っ走る≪ミニモラス≫と一緒に自由なキッチン空間を満喫してください。


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当社の家具やキャビネットには様々な仕上げがありますが、その中でも「実は高級」なアイテムをご紹介します。


インウォールカッサーグロッシー



これらに共通しているのは表面をウレタン塗装で仕上げていることです。深みのある独特な光沢は日本伝統の「漆(うるし)」を彷彿とさせますが、この漆とウレタン塗装にはひとつの繋がりがあります。


慶応三年(1867年)のパリ万博で日本の伝統工芸が世界に初めて紹介されました。日本からの出展者は徳川幕府の佐賀藩と薩摩藩というから驚きです。これを機にヨーロッパでは『ジャポニズム』が隆盛を極め、欧米の絵画や美術工芸に大きな影響を与えました。

その中でも特に注目された工芸品のひとつに漆器がありました。この漆塗りの光沢には当時のヨーロッパ人たちも目を見張ったようです。ただし、日本製の漆器は非常に高価だったので貴族や上流階級など特定の人しか手に入れることができませんでした。そこで、なんとかこの光沢を安価に工業化できないかと開発に乗り出したのがドイツ・バイエル社。そして生まれたのが2液性のポリウレタン塗料なのです。1959年にライクラーの名で製品化したのはデュポン社で、日本では1963年から工業生産が始まりました。漆が形を変えて我が国に帰ってくるのに約100年が経過したことになります。ポリウレタン塗料のルーツは漆だったのですね。

ちなみにウレタン塗料は、ただ塗れば光るというわけではありません。職人さんが塗装と研磨を繰り返すことで漆のような光沢が生まれます。


ウレタン樹脂塗装工程


この光沢はカタログやホームページではわかりづらいため、是非ショールームで実物をご覧いただきたいです。ただの白いキャビネットではない事をお分かりいただけるでしょう。
ドラマと職人さんの手間暇が詰まったメイド・イン・ジャパンをご堪能ください。



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