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March 2011アーカイブ

今回はイタリア人建築家ルイジ・ヴェラーティ氏の傑作バスタブ《グルービーエイト》の開発秘話をご紹介致します。

グルービーエイト



《グルービーエイト》で採用しているアクリル樹脂は、成型の自由度が高い上に熱伝導率が小さいため、触ったときに冷たさを感じないのが特徴です。さらに軽い、汚れにくい、ひび割れや変形などによる漏水の心配が少ないというメリットが揃っています。



グルービーエイト開発にあたってはヴェラーティ氏と幾度も打ち合わせを重ねました。同氏が次々とデザインスケッチを描いていく中「技術的に製造可能か」「先進性を備えているか」「コストパフォーマンスに優れているか」などを検討していきました。



グルービーエイト私の仕事は「ヴェラーティ氏のデザインポリシーを守りながら製品を具現化させること」でした。来る日も来る日も製造工場の会議室で図面を広げながら製造方法を検討しました。詳細な図面を書きおこし、イメージの作成と原型製造に向けた準備を行います。同じくヴェラーティ氏がデザインした洗面ボウル《ラディー75》同様、独特な形状には苦労させられました。技術的な面もそうですが、イタリア人の考える造形デザインをものづくりの現場に落とし込むのが最大の難関です。



グルービーエイト《グルービーエイト》の3次元曲面はどのライン・面も全て流れるようにつながります。図面では表現できない部分は3DCGで忠実にイメージを作成し、型製造の担当者にイメージを伝えました。成型は「バキュームインフュージョン&バック」という手法を採用しました。熱を加えた樹脂が入っている型の中を減圧する(すき間の空気を抜く)ことで型そっくりに成型します。この技術は自動車や航空機製造で幅広く使われおり、軽くて強度ある製品を作ることが可能です。(写真は同じ型の構成で成型したバスタブです)



グルービーエイトグルービーエイト

型から外すと端部はこのような形状で仕上がります。端部をカットし、内面と外面をシームレス接合(継ぎ目のない接合方法)で処理していきます。なかなか手間のかかる作業ですが、仕上がり具合の肝ですので何度も研磨処理を行いピカピカに仕上げていきます。



グルービーエイトグルービーエイト

写真は成型された《グルービーエイト》です。ベースフレームやアジャスター付の脚、排水パーツを取付け各部のチェックを行います。この時点で仕上がりやエッジ形状・表面の平滑面のチェック、各パーツの取付状況のチェックを行い、改善点を見つけては、型の修正・成型品のチェックを繰り返します。



グルービーエイトバスタブの裏面を見ることは少ないですが、ガラス繊維のマットをバスタブ全面に施しているので、軽量でありながら抜群の強度を発揮します。



グルービーエイトこのような製造工程を経て、ようやく《グルービーエイト》が完成します。美しく流れるような3次元曲面のバスタブが生まれました。アクセントになるのがオーバーフロー部に採用した高品質のドイツ・フィーガ社製パーツです。デザイナー住宅やホテルライクなバスルームにぴったりのバスタブです。



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雨漏りストップ『水の道』というのをご存知でしょうか?

RC構造の建物などで発生する雨漏りの原因のことです。
雨水は長い時間をかけて外部(コンクリートのヘアークラック、モルタルのひび割れ、タイル目地など)から染み込んでいきます。この染み水が広い範囲で長時間かけて『水の道』を形成します。


ポタリ、ポタリとした雨漏りは新築して数ヶ月から数年後に発生します。ほとんどの場合、原因個所が特定できないのが特徴です。なぜなら『水の道』は毛細血管のように鉄筋コンクリートの中を走るからです。



ドイツ生まれの≪雨漏りストップ≫は大手ゼネコンさんと共同開発した商品で、10年以上の実績があります。外部からの染み水を防ぐことで雨漏りを止める原理です。雨漏りストップの成分がモルタル面の細かい亀裂やコンクリートのピンホールに浸透して撥水してくれます。原因はこの辺りだろうと思われる個所に広く噴霧して下さい。雨漏りが止まれば効果は半永久的に持続します。シーリング剤のように数年おきに施工する必要もありません。


スゴイ威力を発揮する補修剤なのですが、施工実績はどこのゼネコンさんも秘密なのでお知らせできないのが残念です。現場所長曰く「ン十億円もかけた建物の雨漏りが公になったら俺はフィリピンに飛ばされる」そうです。このままでは≪雨漏りストップ≫は日陰のヒット商品で終わってしまいそうです。


春団治の女房、お浜のようにじっと我慢なのでしょうか?(ちょっと古いかな)。 嗚呼、日の目が見たい。

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2006年に販売を開始したミラーボックスも今ではすっかり定番商品となり、その後も様々なタイプのミラーボックスが登場しました。中でも一番最初に販売開始され、人気商品の地位を守り続けている《ステムズミラーボックス》を今回はご紹介いたします。


ステムズミラーボックス


ステムズシリーズが販売開始された当初、カラーボックスや簡単な組立式の家具が少しずつインターネットや通販カタログで販売され始めていましたが、『キッチン』や『洗面化粧台』などいわゆる水廻りの商品はまだまだインターネットで買うには『設備が絡むからネットで買うにはちょっと怖いな・・・。』というイメージが強かったように思います。

今となってはDIYや自分で組み立てる家具は受け入れられ、キッチンや洗面化粧台なども施主支給して施工だけお願いするなんてことも増えてきましたが、あのIKEAも、日本に初上陸した1974年頃はDIYや自分で組み立てること、施工だけ工事店に頼むという煩わしさに日本人が拒否反応を示したのか、工事を請け負ってくれるところが少なかったからか、1986年には撤退していった経緯があります。 その後2006年にIKEA一号店が船橋にでき、大成功をおさめていますが、日本人の住宅についての考え方が変わってくる予兆があったからこその再進出だったのかもしれませんね。

発売当時、IKEAの逆を突いたわけではありませんが、当社がキャビネット関係を販売するにあたり、『組立済み』ということに関してはこだわって商品を設定しました。

組立済みということは、商品も大きくなり運びにくく、運送時のトラブルや、送料が高くなることなどあまりいいことはありません。しかし、商品的なクォリティー(組立精度やある程度の扉やレールの調整)は保つことができ、また現場での煩わしさは軽減されると思い、『設置する現場が楽になる形態』を考えた結果、いろいろなリスクがあることも考えられましたが組立済みの商品を出荷することにしました。
発売当初は梱包破損やミラーの割れなど配送時のトラブルが多発し、破損を減らすために重量を軽くしたり、梱包を強化するなど様々な改良を加え、トラブルはほとんど無くなりました。

さて、前置きが長くなりましたがミラーボックスについてご紹介させていただきます。
《ステムズミラーボックス》は、従来のものと照明や曇り止めヒーターが追加されたEXタイプと2タイプありますが、その中でもEXタイプについてクローズアップしてご紹介します。


ユーカリ単板ご要望の多かったコンセントや曇り止めヒーターが標準装備されています。ドライヤーや電動歯ブラシをコンセントに差したまま収納できるように、コンセントの上の棚は少し奥行が短くなっているのでコードが挟まって扉が半開きになることはありません。
ユーカリ単板手元を明るくする照明は曇り止めヒーターと連動しているため、曇り止めヒーターの消し忘れ防止にもなっています。
ユーカリ単板洗面台の上にあると邪魔だけど使用頻度の高いティッシュボックスもキャビネットの中に収納できます。(W1200のみ)
ユーカリパーケット一般的なメディシンボックスは容量が約25L程度です(300×600×150mm)。 しかし、収納力を高めた《ステムズミラーボックス》は96~190Lと約4~7倍の容量があります。 散らかりがちな整髪料や化粧品、タオルや歯ブラシなどはすべて棚の中に収納してしまいましょう。扉が鏡ですから棚が目立ちにくく、スマートに隠せます。
また、棚板は高さ調節が可能。背の高いものや背の低いものも効率よく収納できます。
ユーカリパーケットW750・W900・W1200サイズは3枚の扉のうち左右の扉を開けると三面鏡として使えます。 必要な時だけ角度を変えてお使いください。



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当社ではセラミックのメッカであるヨーロッパからトレンドをいち早くお届けするよう努めていますが、稀にですが思わぬトラブルに遭遇することがあります。その一つが2010年秋冬カタログでデビューしたイタリア・ホワイトストーン社の洗面ボウル《ラバビウォール》です。

ラバビウォール

《ラバビウォール》は2009年9月のチェルサイエ(世界最大級のセラミックの見本市)で最新モデルとして展示されていました。

チェルサイエ一目見て、その場でサンプル品をリクエストしましたが、なんと出荷は2010年以降とのこと。なぜ何ヶ月もかかるのか。。。実は多くのメーカーがチェルサイエに向けて新商品を開発するため、展示会では試作品しか展示していないことが度々あるのです。


2010年1月、ようやくサンプル品が届いたので日本での使用ができるかチェック・試験を行いました。いよいよ採用の運びとなりましたが、量産品の出荷は4月以降とのこと!長年の経験から何か嫌な予感はしたのです。「今回はちょっと長いかな。。。」と。先にも書いた通り展示会は一番最初のお披露目の場です。そこであまり評判が良くなかったり、他社と競合したりすると仕様を変更したり、時には販売を止めてしまう時もあります。

販売用の商品が到着するまでの間、図面を取り寄せ何度もサンプル品から変更がないか確認しましたが、届いた商品を見て唖然としました。

サンプル品サンプル品にも図面にも存在しないオーバーフロー用の穴が開口されているのです!!あんなに確認したのに。。。もうカタログも出来上がってお客様の手元に届いているのに。。。色んな思いが一気に頭の中を巡りましたが、とにかくメーカーに連絡をしました。メーカー曰く、色々と検討した結果オーバーフローをつけることにしたとのこと。


その後は混乱しないように商品情報を変更し、ようやく日本でも販売できる運びとなりました。先日メーカーの担当者が来日した際には正式にクレームとして申し入れをしました。カタログと販売する商品が違うというのはたとえオーバーフロー開口一つであっても問題であるため、今後同様のことが起こらないよう徹底していくことで合意しました。皆様にもご迷惑をお掛けしました。改めてお詫び申し上げます。

しかしながら《ラバビウォール》はご好評いただき現在完売中です。重ね重ね申し訳ございません。
次回入荷分は4月中旬に到着しますので今しばらくお待ちください。

余談ですがヨーロッパのタイル業界は大判サイズが主流です。サンワカンパニーでも販売している《デシェレ》《タンゴ》などの600×600mmサイズはかわいい方で900×900mmや900×1200mmなど、畳かと思うようなサイズもあります。ホワイトストーン社の担当者に「なぜそんなに大きくなっていくのか」と訊ねたところ、はははと笑いながら「でもね同じセラミックでもトイレ便器は小さくなっているんだよ」と言っていました。ミニマリズムを追及してよりシンプルに小さいサイズになっているそうです。タイルが大きくなっているのに私たちよりも確実に大きなヨーロッパ人たちの便器が小さくなっているなんて。。。思わず大阪弁で「なんじゃそりゃ!」ってつっこんでしまいました。




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