6月といえば梅雨というイメージもありますが、結婚式の季節でもありますね。震災以降、成婚カップルが増えているそうですが、数年後には『第三次ベビーブームは大震災後に起こった!』なんて記事が新聞に載るかもしれません。
最近の住宅の傾向はリビングを広くとる間取りが増え、がらんとした壁をデコレーションするアクセントウォールや壁面収納などダイナミックな家具を置くお家が増えてきたように思います。今回はそんな部屋のイメージをゴージャスに変身させる≪ラウンジ・デコ≫をご紹介します。
≪ラウンジ・デコ≫は、ホテルのラウンジをイメージして考案しました。ダークなヴェンゲの木目に底目地でラインを走らせています。この商品のこだわりポイントにこの底目地は大きな役割を果たしています。
当社の商品は極力目地が目立たないように作られたものが多いですが、この商品は逆に目地があることにより陰影を持たせ、目地だけでアクセントになるように設計しています。そのため、いかにキレイに又施工しやすくパネルを継ぐかという検討を何度も繰り返しました。
■横目地
最長2400mmのパネルを継いでいる横目地はわずか厚さ4mmのパネルにオスメス実を加工して表現しています。細長い目地を均一に入れるのは現場では大変なこと。この大変な作業もこの加工なら下から施工するだけでキレイに目地を入れることができます。
■縦目地
この縦目地の入れ方が一番苦労したポイントです。厚み4mmのパネルの加工をするのに上下の加工はできても四方の加工はパネルが薄すぎて作ることはできませんでした。また、表面のシートの化粧範囲もパネルの素地や壁の下地が見えないように巻き込み処理をするなど様々な方法を検討、試作すること5パターン。たかが目地、されど目地。小さなことに拘ってこそ、全体の仕上がりが良くなるのだと実感しました。
四方の加工検証
四方のシート巻き込みができないか検証しましたが、どれも手作業が必要、また強度的にも問題があり断念。
縦目地検証(初回試作:アルミ目地)
異素材が入るので目地が目立ちすぎてしまい、他の素材を検討することに。
縦目地検証(2回目試作:樹脂製目地)
目地の高さがパネルより高い、パネルの下の地が見える可能性があるので他の目地材を検討することに。


縦目地検証(最終決定目地)
横目地と縦目地の高さがぴったり合うように高さを調整しました。接着面を広くしパネルの裏に差し込んで固定することで、よれたり剥がれることがないよう変更しました。


■大きな巾木・廻り縁と出隅材
目地については実はパネルの厚みを厚くすればいくらでも思った通りのデザインにすることはできるのですが、それでは材料が余分にかかってしまいますし、この商品の命でもある陰影を持たせるためにはパネルは薄ければ薄いほど都合がよかったのです。
その理由はあえてゴツく作った巾木、廻り縁、コーナー材にあります。
コーナー材、エンド材の厚みは15mm幅120mmとかなり大きく、パネルとの厚み差は11mmあります。廻り縁・巾木も高さを120mmに設定し、ヨーロッパの大きなモールディングを現代風にアレンジしています。この大きくて厚みのある部材が華奢な5mmの底目地とマッチし、重厚感ある陰影とシックなイメージを作っているのです。
ヨーロッパテイストの住宅の大きなモールディングがなぜ日本の住宅に合わないのか?それはそこだけがゴツくてアンバランスだからです。大きなデコラティブなモールを使うのであれば、建具の枠や窓枠などもゴツくしていかないとちょっと変な空間になってしまいます。残念ながら、そういった部品をすべてヨーロッパテイストに合わせることは難しく何か一つが欠けるとどこか変な空間になってしまうのでしょうね。この商品は部材のサイズや厚み、見え方にまで徹底的に拘り部材を構成することで、狙った通りの空間ができるように開発しています。ぜひ広い壁にダイナミックに施工してみてほしいなぁと思いながら、追加生産をかけました。
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