震災以降、国家的に節電対策が打ち出されたこともあり節電効果のあるLEDが急速に普及してきましたね。ついこの間まで青色LED開発者とメーカーとの高額訴訟問題が取り上げられていたことがとても昔の事のように思えます。今回は普及してきたLED照明についてスポットを当てたいと思います。
とは言え、LED照明の歴史や省エネ効果についてはインターネットや雑誌など、様々な媒体で取り上げられていますので、ここではあまり取り上げられていないLEDにまつわる法律や基準について書きたいと思います。
PSEマークに関して
現在流通している電化製品にはPSEマークが表示されています。これはその商品が電気用品安全法(以下電安法)に基づき基準に適合していることを示すマークで、このマークがないと電化製品は販売できないという法律が定められています。しかし、LEDに関しては光源が白熱電球や蛍光灯とは点灯原理や構造が異なっているという理由で電気用品安全法の規制対象品目に指定されていません。(例外として一部の器具でLEDを用いたものは対象となります。例えば電気スタンド、ハンドランプ等)
指定されていない=表示できない(※してはいけない)⇒無法地帯・・・・とまでは言いませんが、誤ったマーク表示や誤解を招く表記をしている業者が出てきていることも事実です。
当社の扱っているLED照明には≪埋込用LEDライト≫と≪キアーロダウンライト≫があります。≪埋込用LEDライト≫はドイツの老舗照明器具メーカービブレ社の商品です。このLED照明は上海浦東国際空港・香港国際空港など多くの公共施設で採用されています。また≪キアーロダウンライト≫は70年以上照明機器を製造・販売している日本メーカーの商品で、どちらも長年培ってきた技術が魅力です。
一方、巷では韓国製や中国製の商品が多くみられます。これは、電安法の規制がかかっていないことで、今まで全く照明機器を扱ったことがない他業種の業者が簡単に参入することができるからです。
現時点では電安法の対象外にも関わらず、『PSEマーク付』とか『PSE認証取得』などと書かれている商品には要注意です。前述にあるように電安法で対象外の商品へのPSEマークは表示できないのです。じゃぁ、それらの商品は全て詐欺なのか!?という疑問がありますが全てそうとは言い切れないのです。
電安法で対象外なのはLEDの照明器具であって、トランスなどLEDを使う時に必要な部品に関してはPSE取得品及び非取得品も使用できます。(取得品の使用が望ましい)
なんとも複雑ではありますが「PSEマークがついていれば安心」という消費者のPSEマークへのイメージを巧みに使った紛らわしい誇大広告の可能性があります。

ここまで急速に普及したLED照明も来年の7月から電安法の対象品目に指定される動きが出てきました。これも専門家の方に言わせればまだまだ穴だらけのようですが、無法地帯のLEDが規制の対象になることは必要なことであると思います。裏を返せば、施行されるまでの来年7月1日までは粗悪品が市場に出回る可能性がより高くなりますので家全体をLEDにしようかしら?と考えられている方はよくよく選んで購入していただきたいと思います。
関連リンク
経済産業省-電気用品安全法施行令の一部を改正する政令について
http://www.meti.go.jp/press/2011/07/20110701002/20110701002.html
LEDの長寿命に関して
LEDの大きな特徴は長寿命です。ですが、これも間違った使い方をすると電球の寿命を縮めることになります。一日10時間使用で約10年以上使えます。という広告をよく目にしますね。ですがLED自体が一般需要として普及してきたのはここ1~2年です。誰もまだ10年後のLEDを見たことがないんです。特に間違った電圧や電流をかけるとLED自体は一見問題なくつきますがLEDの電球寿命は著しく低下するので注意が必要です。
昨今のLEDの急速な普及や、日本で初めて白熱灯の販売を開始した東芝がその製造を中止したことなど、灯りの世界はめまぐるしく変化しています。そんな灯りの変化が住空間の変化、はたまた文化の変化にも影響を及ぼすなんて言ったら大げさでしょうか。いえ、私はそうは思いません。
ある人は「歌舞伎や能など日本古来の伝統芸能はろうそくの灯りや篝火のもと演じられることを想定しているから、現代の灯りの下では魅力を伝えられない、歌舞伎の隈取が派手に見えすぎるのは今の照明が明るすぎるのだ。」と言いました。私もそう思います。歌舞伎は男性だけで演じられる舞踊です。特に女形と言われる男性の方が女らしさを表現するのに明るすぎる照明は邪魔な存在なのかもしれません。京都の舞妓さん、芸子さんの化粧もろうそくの灯りのもと見たらより一層美しく見えるのではないでしょうか。
歌舞伎にしろ舞妓さんにしろ、現代の変化に対応しきれているのかちょっと疑問で、現代人の日々の生活に取り込まれている娯楽とは言い難くなってきています。守っていかなくてはならない絶滅危惧種になる理由に進みすぎた技術革新を挙げてもいいかもしれません。
LEDの急速すぎる普及に伴い今後どのような住空間が作られそれがどう変化を及ぼすのか楽しみ半分、灯りの変化がもたらす環境の変化を考えずにはいられない。。。LED普及のニュースはそんなニュースでした。













