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November 25, 2011アーカイブ

シーエフピー

11月も半ばを過ぎて急に寒くなってきましたね。秋らしい気候はあっという間でもうそこまで冬が来ているような感じです。今回は11月に発売したばかりの建具≪シーエフピー≫についてご紹介します。


シーエフピー=CFPとは「Color Field Painting」から命名しましたが、元々は1950年代にアメリカで起こった抽象絵画のムーブメントのことです。バーネット・ニューマンらに代表される「少ない色数で大きく塗りこめられた絵画」は、見る人の感性に直接響くものがありました。ミニマリズム(最小限主義)のルーツとも呼べる「Color Field Painting」をコンセプトに開発したのが建具≪シーエフピー≫なのです。




■色彩
シーエフピー≫の表面シートは「目に飛び込んでくる鮮やかさ」をテーマとしました。白以外の4色は調色に苦労しましたが、鮮やかなのに落ち着いている良い仕上がりになりました。こだわりのシートができるまでの工程をご紹介します。

1.まず調色のベースを決めます。ビビッドなイメージを日本住宅に取り入れるために日本の伝統色からチョイスしました。数百色のサンプルからイメージに近い色を選び、それをベースとしました。

2.ベースカラーを元に様々な色を試します。この工程でイメージに最も近い3~5色に絞り込みますが、ここから先はより最終製品に近い状態で検討します。

ベンガラの初回色だしモエギの初回色だし



3.シートの印刷サンプルにポリエステルフィルムを熱圧着して実際の仕上がりに近づけます。光の具合などで微妙に変わる色を確認するためです。この工程は3色合計で実に20回以上行いました。

ベンガラの最終近くモエギの最終近く



4.ここまでは試作用印刷機で進めてきましたが、最終確認として製品用の印刷機で製作してみます。狙い通りの正しい色が出ているかをベテラン担当者が一色一色、判断していきます。長年培われた経験と感覚がなければ、微妙な色のコントロールができないのです。


こうして完成した5色は最初にイメージした通りの美しい色になりました。派手すぎない色を目指しましたがいかがでしょうか。




■性能
今度は色だけでなくシート自体の性能にも注目です。日本の技術と経験が生み出す世界最高峰のシートをご紹介します。

鏡面仕上げ
UV塗装のコーティング技術により均一な膜厚で鏡面性に優れています。美しい鏡面を実現するには木質基材との貼り合わせ技術も必要で、貼り加工はごく限られた工場でのみ行われます。そこでは木質基材の不陸が化粧面に目立たないよう、接着剤の選定からこだわり抜かれています。また、収納扉、内装ドアなど「広い面積」に展開するために通常よりクリーンな作業環境も確保されています。

彩度の高いインキの開発
透明感があり彩度も高いインクを採用しています。原色系かつ模様がないため、より均一な印刷面が得られる特殊な印刷機を使用しています。

優れた防汚性能と小傷に強い表面
表面は油性マジックが乾拭きで拭き取れる優れた撥油性能があります。ハードコートを施して小傷にも強いシートに仕上げています。


いかがだったでしょうか。
今回の開発では「日本の伝統色」とは何かを考えさせられました。一番こだわったベンガラは漆塗りをモチーフした色で特に思い入れがありますが、漆の色について調べるうちに色々勉強になりました。現在、日本で流通している漆製品は中国など海外製が多く、日本の漆はほとんど使われていません。海外と日本の漆では色や持ちが違うそうですが、文化遺産の改修などではわざわざ日本の漆を探してまで使うケースもあるそうです。ベンガラだけでなく瑠璃色+紺色のルリコンやマッキッキ、モエギなど名前から連想される色をベースに調色しました。≪シーエフピー≫でモダンな伝統を感じていただけると幸いです。




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