12月も折り返しに差し掛かり寒くなってまいりました。毎年この季節はついついお店に並ぶマフラーを購入してしまうのですが、古いマフラーを捨てるタイミングが掴めず、明らかに多すぎる量のマフラーが引出しの中を占拠しております。今年もきっと増えるんだろうなぁ。。。
さて今回は陶器製のボウル一体型天板が魅力の≪リンド・ツー≫についてご紹介いたします。
実は2年前のカタログに≪リンド≫という洗面台を掲載していました。生産工場の都合により短期間で廃番となったのでご存じでない方もいるかもしれませんが、根強い人気で再販のご要望を多数頂いておりました。≪リンド・ツー≫はこの≪リンド≫の復刻版なのです。
復刻にあたり2年間で変化したトレンドに合わせた微調整と共に以前から考えていた改良を施すことにしました。リンドの象徴であるシンク一体型の天板部分はそのままに、ボックス部分をアレンジいたしました。
以前はキャビネット部が全面引出しの一枚扉でした。背がとても高いものを入れる分にはよいのですが、上部の空間が無駄になりがちでした。今回はそれを上下に分割して収納力を高めています。さらにオーストリア・ブルム社のサイレントレールの採用で引出しが静かに閉まります。次にウレタン塗装から進歩が著しい鏡面シートに変更しました。グレード感を維持したまま素早い生産が可能になりました。
思い返すと試作品は問題だらけでした。引出しを素直に上下分割したところ、ボックスの側板と幕板の継ぎ部分が丸見えになってしまうのです。手掛かりこそ斜めカットで使いやすくしていたものの、これはいただけません。
かといってこの継ぎ自体は構造上無くすことはできず、何か材を貼れば小口が丸見えで余計に不細工です。総員悩むことしばし、よりデザイン性を高めつつ隠したい部分を隠す改良を考えたのです。再試作品では下扉の手掛かりをいわゆる「J型」に変更しました。背面が長く伸びているため、扉の隙間も上手く目隠ししてくれます。少しの隙間も目立たせないように、上部小口はU型にしています。一般的にはJ型は両開き扉に使うので、やや変則的な使い方ですね。
こうして、復刻ついでに大幅進化を遂げた≪リンド・ツー≫は完成したのです。意外と細かな気遣いを感じ取っていただければ幸いです。



弊社では多くの建築家や空間デザイナーの皆様からご意見をいただきます。「建具枠の存在を消してくれ」と「ラインのような枠をつくれ」と建築家の無謀、エゴとも思える難題にチャレンジしたのが今回のアルミ枠です。













