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建具の最近のブログ記事

シーエフピー

今回は「自らの存在感を消して空間と同化する」ことのみを追求した「見付け寸法7mmの建具用スリムアルミ枠」をご紹介いたします。



■ミニマムな建築設計・壁面
ミニマムスタイルで建築設計をされる現代の設計者は「シンプルな空間づくり」に強い関心があると思います。建築面積が小さいことでなく「これ以上足すことも引くこともできない」ことを求めたストイックな設計理論です。
室内空間でもっとも目に飛び込んでくるのは目線と同じ高さの壁面です。壁面には必ず人が行き来するための仕切り(建具)が存在し「シンプルな空間づくり」を目指す場合は建具の重要度が増します。


■壁面デザインの重要性
これをミニマムスタイルの視点から見ると「いかに建具を壁面に同化させるか」が命題になります。一般建材では飽き足らない建築家は、よりスリムな建具枠や扉を特注してきました。しかし当然コストは高くついてしまいます。


■スリムな建具枠の開発背景・要望
金属加工メーカーとの打ち合わせの様子 弊社では多くの建築家や空間デザイナーの皆様からご意見をいただきます。「建具枠の存在を消してくれ」と「ラインのような枠をつくれ」と建築家の無謀、エゴとも思える難題にチャレンジしたのが今回のアルミ枠です。
しかし、デザインを提供いただいた建築家先生からの要求は打ち合わせの度に過酷なものになりました。「フラットバーのような細いもの」「金属の質感でマットシルバーがええな」さらに「当然、建具を吊るんだから細くても強度のあるものね」ときました。
悩んでも仕方がありません、早々細くて強度のある枠材として木材はやめ、金属加工メーカーと基本設計に取り掛かりました。建築家先生ともディテールのチェックを繰り返します。



■量産化検討・試作・評価
最終的には量産化・ローコスト・強度・仕上げ・施工性などをクリアするためオリジナルの金型まで作り、アルミ押出成形で製品化することにいたしました。
仕上がった量産品サンプルを実際に施工して検証しましたが、美しく納まった状態をみて言葉を失いました。ものの見事に壁面と同化した7mmの細枠は目立たないのに確かな存在感を発していたのです。本当にフラットバーで製作された枠材のようです。

工場での切削加工枠材の厚み精度チェック


■自らは語らない、しかしながら名脇役のプロダクトデザイン
建築家先生の口を酸っぱく言っていた「こだわり」が初めて腑に落ちました。このアルミ枠は本当にこだわりのある玄人好みの製品です。こうした製品を一つ一つ積み重ねて世に出していくことで日本の建築・住宅デザインに進化を巻き起こせれば、という想いです。
ぜひ建築家・空間デザイナーの皆様。この建具枠での新たな空間設計にチャレンジしてみてください。


シーエフピー


<特長>

竪枠の納まり比較 【見付け寸法が7mm】
見付け寸法が7mm(従来品20mm)と細いので建具廻りがスッキリと仕上がり、シンプルモダンなインテリアに調和します。

【壁からの出寸法が小さい】
壁からの出寸法がに小さくなり、よりスマートな納まりが可能。標準的な壁厚を想定すると、出寸法は3mm(従来品15mm)となります。出寸法3mmに対応する≪アルミ調巾木≫もご用意しております。

【あらゆる壁面カラーにマットシルバー色】
壁面素材・カラーとの一体感が出るマットシルバー色なので、枠が主張し過ぎることがなく建具をシンプルに演出します。

【ジャストカット】
H2100mm/H2400mm/H2101~2399mm未満(別注)/H2100mm未満(別注)など、現場での採寸・切断の手間が一切が不要です。廃材が出ない環境配慮型設計です。




>> シーエフピー片開き戸の商品ページはこちら

シーエフピー

11月も半ばを過ぎて急に寒くなってきましたね。秋らしい気候はあっという間でもうそこまで冬が来ているような感じです。今回は11月に発売したばかりの建具≪シーエフピー≫についてご紹介します。


シーエフピー=CFPとは「Color Field Painting」から命名しましたが、元々は1950年代にアメリカで起こった抽象絵画のムーブメントのことです。バーネット・ニューマンらに代表される「少ない色数で大きく塗りこめられた絵画」は、見る人の感性に直接響くものがありました。ミニマリズム(最小限主義)のルーツとも呼べる「Color Field Painting」をコンセプトに開発したのが建具≪シーエフピー≫なのです。




■色彩
シーエフピー≫の表面シートは「目に飛び込んでくる鮮やかさ」をテーマとしました。白以外の4色は調色に苦労しましたが、鮮やかなのに落ち着いている良い仕上がりになりました。こだわりのシートができるまでの工程をご紹介します。

1.まず調色のベースを決めます。ビビッドなイメージを日本住宅に取り入れるために日本の伝統色からチョイスしました。数百色のサンプルからイメージに近い色を選び、それをベースとしました。

2.ベースカラーを元に様々な色を試します。この工程でイメージに最も近い3~5色に絞り込みますが、ここから先はより最終製品に近い状態で検討します。

ベンガラの初回色だしモエギの初回色だし



3.シートの印刷サンプルにポリエステルフィルムを熱圧着して実際の仕上がりに近づけます。光の具合などで微妙に変わる色を確認するためです。この工程は3色合計で実に20回以上行いました。

ベンガラの最終近くモエギの最終近く



4.ここまでは試作用印刷機で進めてきましたが、最終確認として製品用の印刷機で製作してみます。狙い通りの正しい色が出ているかをベテラン担当者が一色一色、判断していきます。長年培われた経験と感覚がなければ、微妙な色のコントロールができないのです。


こうして完成した5色は最初にイメージした通りの美しい色になりました。派手すぎない色を目指しましたがいかがでしょうか。




■性能
今度は色だけでなくシート自体の性能にも注目です。日本の技術と経験が生み出す世界最高峰のシートをご紹介します。

鏡面仕上げ
UV塗装のコーティング技術により均一な膜厚で鏡面性に優れています。美しい鏡面を実現するには木質基材との貼り合わせ技術も必要で、貼り加工はごく限られた工場でのみ行われます。そこでは木質基材の不陸が化粧面に目立たないよう、接着剤の選定からこだわり抜かれています。また、収納扉、内装ドアなど「広い面積」に展開するために通常よりクリーンな作業環境も確保されています。

彩度の高いインキの開発
透明感があり彩度も高いインクを採用しています。原色系かつ模様がないため、より均一な印刷面が得られる特殊な印刷機を使用しています。

優れた防汚性能と小傷に強い表面
表面は油性マジックが乾拭きで拭き取れる優れた撥油性能があります。ハードコートを施して小傷にも強いシートに仕上げています。


いかがだったでしょうか。
今回の開発では「日本の伝統色」とは何かを考えさせられました。一番こだわったベンガラは漆塗りをモチーフした色で特に思い入れがありますが、漆の色について調べるうちに色々勉強になりました。現在、日本で流通している漆製品は中国など海外製が多く、日本の漆はほとんど使われていません。海外と日本の漆では色や持ちが違うそうですが、文化遺産の改修などではわざわざ日本の漆を探してまで使うケースもあるそうです。ベンガラだけでなく瑠璃色+紺色のルリコンやマッキッキ、モエギなど名前から連想される色をベースに調色しました。≪シーエフピー≫でモダンな伝統を感じていただけると幸いです。




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インセット引き戸 今までも何度か《ノッポ》についてご紹介してきましたが、今回は3月に新発売した『インセット片引き戸』と『クローゼット折れ戸』をご紹介します。

昨年春に『片開き戸』、秋に『アウトセット引き戸』と『クローゼット用(開き・引違)』の建具をリリース。

最新カタログの2011年春夏号では『インセット片引き戸』と『クローゼット折れ戸』を追加し、更にラインナップが増えました。ようやく《ノッポ》でお家まるごとコーディネートできるだけの品揃えができました。



建具にもファッションのようにブームがあり、最近の傾向は天井いっぱいまでの背の高い建具、枠を見せず建具のみを見せるアウトセットタイプや枠無の天井吊など LDKが広くなる最近の住宅事情を反映して間仕切りとして建具を使う場合が増えてきました。 間仕切りとして使う以上、壁一面に設置されることが多く、面積も広くインテリアにも影響することもあり、他の建具やフローリング、家具とのコーディネートも求められます。よく『この面材はどこのメーカーですか?手に入りますか?』というお問い合わせを受けますが、こだわればこそのご質問だと思います。


『インセット引き戸』をリリースするにあたり、すでに販売している『アウトセット引き戸』とどう差別化していくのか、どこに重点を置き開発するか検討が重ねられました。一口に引き戸と言っても機能も設置場所も異なります。アウトセット・インセットどちらもメリット・デメリットがあるのでそれぞれの特色を生かして商品化しました。


アウトセット引き戸 『アウトセット引き戸』は壁に下地があれば開口サイズに関係なく取り付けることも可能なため、リフォーム向きと言えそうです。見た目も枠が見えず扉だけが見えるすっきりとした納まりで、デザインで当社の『アウトセット引き戸』を採用していただいたお客様も多いです。

デザイン面や施工性がいい一方で扉と壁の間に隙間が空くので部屋間での密閉性が悪い、明かり漏れするなどのデメリットもありました。



このウィークポイントを解消するのが『インセット引き戸』とも言えます。枠の形状を少し変形させているので扉をぴっちり締めれば戸先からの明かり漏れはある程度防ぐことができます。また、当社の『アウトセット引き戸』は下荷重で戸車が下にあり床にレールを設置する必要がありますが、この『インセット引き戸』は吊戸車を採用しているので、下レールがないすっきりとした引き戸になっています。


インセット引き戸上部戸車インセット引き戸レールなし



同時にリリースした『クローゼット折れ戸』も当社独自のこだわりがあります。
折れ戸と言えば扉にハンドルがついているのが一般的ですが、すっきりしたデザインを追求しハンドルレスタイプの建具を採用しています。建具自体を手がかかるように加工し、どこでも手がかりになるようになっています。


クローゼット折れ戸



折れ戸手掛かり スッと入ったラインがお洒落でしょ? 実際にこの手のタイプの折れ戸は昔から高級マンションに採用されている形状で、ちょっとハイソな高級仕様です。あまり見かけないのもそういった理由からかもしれません。



折れ戸手掛かりこの折れ戸もW1626㎜までのサイズは下レールなしの扉固定タイプ。 W2422・3218㎜の2サイズは下レール有の扉フリータイプで展開しています。



建具の持つ意味も住空間の西洋化に伴い変わってきました。和室の襖や障子のように日本古来の建具は表が古くなれば張り替えが効き、ガラリとイメージを変えることも可能なフレキシブルなものでした。取り外しも容易で、部屋を箱の仕切り板のように襖で仕切っていたくらいです。 こういった建具は和室以外では見られなくなり、今の建具は建物にしっかり固定され部屋の一部になったことでフローリングや家具とのトータルコーディネートも求められる部材になりました。 お部屋のイメージを左右する脇役ですので是非、こだわって選んでほしいです。



>> ノッポの商品ページはコチラ

昨年2月末にデビューしたシンプルな建具《ノッポ》はお陰様でもうすぐ1周年を迎えます。
昨年末には累計出荷数が1500セットを突破しました!誠にありがとうございます。

ノッポ

当社はこれまで「えっ??こんなものまでインターネットで買えちゃうの?」という商品を多数手掛けてきました。キッチンや洗面化粧台、特注の石材などを発売した当初も「どこで作っているの?保証は?品質は?」とお問い合わせが殺到しました。はじめは「インターネットで住設機器?」と半信半疑のお客様も多かったので、資料・情報の公開と注文方法の改善に努めたところ、ご納得いただける方も増えていきました。今では毎月ご購入くださる常連様もいらっしゃいます。


ノッポそんな「こんなものまで...」の最新商品が建具の《ノッポ》です。《ノッポ》の開発・発売にあたっては次の3点にこだわりました。

・わかりやすく短い納期
・高さの特注は1mm単位で
・オーダーのしやすさ





■わかりやすく短い納期
これまでの「Aタイプは○日、Bタイプは△日、ですが枠は◇日かかります。」のようなわかりにくい表記はせず、規格品で7~8営業日、特注品で13~14営業日と明確にしました。もちろんホームページで確認いただけます。幅のオーダーなどでは一部制限もありますが、その分を短納期と価格に反映しています。実際に「《ノッポ》であれば幅のサイズが合わない分、壁を造作をしたほうが安くつくし、納期も早いから採用します。」という声もいただきました。お客様のご理解あっての商品だとつくづく実感しました。

■高さの特注は1mm単位で
建具ほどサイズを決めにくいものはありません。壁の厚みや天井高、耐力壁に耐火仕様など数多くの要因で変化するからです。しかしフルオーダーで作ると時間もコストもかかります。そこで調整可能な部分は寸法を規格化してしまい、高さだけは1mm単位で特注できるセミオーダーにしました。

■オーダーのしやすさ
最近ではカーテンや収納棚を1mm単位でオーダーできるウェブサイトも増えてきました。私も引っ越しの時にオーダーカーテンを買いましたが、測り方や金額表を見ながらオーダーできちゃいました。建具は一般の方が直接注文するには敷居の高い製品ですが、どうすれば簡単に注文できるのかを試行錯誤しました。度重なるリサーチとテストを繰り返すことでスムースな問い合わせができる方法を編み出すことができました。
東京・大阪ショールーム
でのリサーチにご協力いただいたお客様にはこの場を借りてお礼申し上げます。

片開き戸アウトセット戸クローゼットドア


《ノッポ》だけに留まらず、当社の製品は多くがミニマリズム(必要最小限)というポリシーで生み出されています。本当に必要な機能を見つめることで、価格や品質、納期などを向上させています。 《ノッポ》ではもうすぐ新しく引き戸と折れ戸を発売いたします。また、アッと驚く建具も企画中ですのでご期待ください!


>> ノッポの商品ページはコチラ

開けたときの開放感を提供するドア≪ノッポ≫大変長らくお待たせ致しました。かねてよりご要望の多かった建具をようやく納得の行く形で3月初旬に商品化する事ができました。

≪ノッポ≫はその名の通り、高さ2400mmを規格サイズとしたハイドアです。建具を売るというより、ドアを開けたときの開放感を売るといった感じです。一般的にハイドアは特注対応のサイズであり、非常にコストが高いイメージを持たれているかと思います。しかし≪ノッポ≫は扉・枠・丁番・ドアハンドルのフルセットで¥19,800~と、他社ではなかなか真似のできない価格です。一度比べてみてください。








≪ノッポ≫は細部のパーツに至るまでこだわりを持って開発しております。まず丁番は扉を3次元に調整でき、表面材にはオレフィンシートを使用し、白・ナチュラル・ダークの3種類からセレクトする事ができます。3種類のデザインから選べるドアハンドルに関しては、全て≪ノッポ≫の意匠コンセプトに合わせた特注品です。リビングに使うガラス扉はできるだけガラス面を大きく取り、ガラス自体は3mm+3mmの合わせガラスを採用しています。ガラスの間にはシートを挟み、飛散防止効果も持たせています。ハイグレードかつ安全面にも考慮したこだわり仕様です。ガラスもクリアタイプとフロストタイプの2種類からお選び頂けます。さらに高さのカスタマイズ対応もmm単位で可能です。

扉を3次元に調整できる丁番。意匠コンセプトに合わせた特注品のドアハンドル。


意匠・機能へのこだわりは上記の通りですが、¥19,800~という価格の実現には並々ならぬ努力が必要でした。協力いただいた各企業様には、この場をお借りして御礼を申し上げます。

最後に、協力企業様の中で本体をトータルに製造頂いている会社が和歌山にあります。この会社は創業109年という非常に歴史ある建具一筋の老舗会社です。伊藤博文が首相を勤めていた時代から建具を作りつづけている所がすごいですよね。その頃は吉野から切り出された材木を水車動力を使い製材していたそうです。そんな老舗が作る≪ノッポ≫はメイド・イン・ジャパンのこだわりがたくさん詰まっている逸品です。各ショールーム(東京大阪名古屋)に展示しておりますので、是非一度足を運んでみて下さい。

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防火設備は主として開口部の延焼防止を目的として、防火区画の一部や外壁の開口部などに用いられています。ホテルのプロジェクトで各部屋のエントランス扉(木製)を製作しましたが、乙種防火戸の個別認定が必要になりました。塗装は有機溶剤では発火するので、微細なガラス繊維を混入させた無機塗料を使用。大量に塗布すれば不燃の効果は高いのですが、木の風合が無くなってしまいます。そこで逆転の発想。揮発性の高い有機溶剤にガラス繊維を混入して木管に含浸させたのです。

その後、無機塗料を仕上げとして表面に塗布しました。次に扉内部(フラッシュ構造)の耐火材料は海綿状のパミス・ストーン(軽石)をスウェーデンから輸入して充填しました。スウェーデンのパミスは世界一比重が低くいので、航空機の燃料タンクの保護壁に使用されたこともある素材です。加工は簡単ですが、非常にサクイ材料で耐火材以外の使い道はありません。自然のゴミのようなものですね。

しかし、今回の木製扉は軽量化も開発のポイントだったので充填材としては最適でした。宮崎県の工業試験場で推奨されたシラスバルーン(桜島の火山灰に熱を加えた加工品)も検討しましたが、コストが合いませんでした。今思えば、アスベストって本当に安価で便利な材料だったんだなぁと思います。急に生産が止められなかった理由も分かるような気がします。実験は片面からバーナーを使って800℃で20分間加熱し、炎や大量の煙がなければ一次はパスします。その後に炭化した扉に砂袋をぶつける衝撃試験を行い、破損がなければ国土交通大臣の認定が申請できます。左の認定番号は乙種防火戸1752号です。
door01-01.jpg枠はイタリアのメーカーも外注しているので、今回の試作は枠をオリジナル設計しました。国産のスチールに塗装にしました。アルミの押出しも試作しましたが、高くてメンテが難しいので、次回チャレンジです。試作は角張って事務所仕様みたいなので、最終デザインはもう少し曲線を使ったものを考えてます。





door01-02.jpg写真はマンションのモデルルームに採用されたものです。建具は紙貼にラッカー仕上げです。クローゼットはオレフィンの鏡面に、軽くならないように、ユニノブ社(ドイツ)の2002年モデルを使用しました。






door01-03.jpg枠の塗装はムラやキズで製作時に苦労しましたので、オリジナルの塩ビをまきました。全体に質感が保てて、たいへん好評です。