
皆様のお住まいには長押(なげし)はありますでしょうか?
最近の住宅やマンションは和室自体がないプランも多く、長押という言葉や存在さえ知らない人も多いかもしれません。
長押とは、和風建築で鴨居の上に取り付けられた横木のことです。
本来は柱と柱を挟み大釘で打ちとめ固定するための構造材でしたが、時代の変遷と共に構造上の耐力は期待されなくなり、和風空間を装飾する造作材へと変わっていきました。
ほんの十数年前まで、私たちは畳の上にカーペットを敷き、リビングセットを置き、和風住宅で洋風の生活を楽しんでいました。真壁工法の柱には子どもたちの成長の証である「柱の傷」が見られ、古き良き昭和の暮らしがそこにはありました。そんな柱の上部(ふすまの敷居の上)に長押はついています。
長押はなかなか便利なもので、毎朝、長押に父親が次の日会社にきて行くスーツやシャツがきちんと掛けてあり、また、会社から帰ってくると、そこには寝間着である浴衣が掛けてある。そんな風景がありました。
最近の洋風の家は柱を見えなくして壁を大きく見せる「大壁工法」といわれる仕上げが主流です。シンプルモダンを追求すればするほど、無駄な線は極力排除し、長押・廻縁などがなくなってきています。
意匠や空間性と引き替えに、長押などの便利な機能も消えていき、いまや存在さえ消え去りつつあります。
お客様からこんな質問を受けました。
「いままで暮らしていた賃貸の住宅にはあったのですが、新築の洋間にすると長押がなくなってしまい、困っています」
「ちょっとしたものを飾ったり、ハンガーを掛ける場所がなくなってしまった」
「フックを壁に対けるのは、取り外したときに穴だらけになるので嫌」
「賃貸だからビスで固定出来ない」
「すっきりとしたデザインで、掛けるものや置くものを限定せずに、長押のように好きな位置に掛けれる便利なものはないか?」
そんなお客様の声を受け、早速開発に着手。試行錯誤を重ねた結果、私たちが導き出した答えは「スッキリとしたデザインの、現代の長押を作ること」に落ち着きました。
カラーは現代のシンプルモダンな空間にもあうように、存在感を打ち消す「マットホワイト」と、高級感を醸し出す「木目ダーク」系の2色を設定、サイズは一般の方でも取り付けやすいW900mmとW1800mmの2サイズを揃えました。さらに「掛ける」「置く」「のせる」などの機能が必要な方には、フックやトレイなどのオプションもご用意しました。
またお客様の要望にもあった「賃貸住宅の壁などにビス穴などをつけたくない」というご意見は、「ニコピン」と呼ばれる石膏ボード用の細ピンも用意しました。ニニニコマークのピンを使ってレール本体を仮固定し、ニコニコマークの目をつけてあげるように細ピン2本で差し込みます。自動的に斜め釘の方式で固定されるので、3本のピンでしっかりと固定される簡単な仕組みです。
≪ナゲシフック≫は、お客様のご要望やフィードバックがあってこそ生まれた製品です。本来の長押のように使用してもよし、ディスプレイ用の壁面としてもよし、玄関の袖壁などのちょっとしたスペースなどにもよし、と「掛ける」「置く」「のせる」など様々なディスプレイのスタイルを楽しむ製品が出来上がりました。
お値段もお手頃な、「隠れた?」ヒット商品を是非おためしください。






































